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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年01月25日

MARS更新

MARS更新です。

v4.17

16.5in









12in


10.5in



操作性の説明について

MARSの操作系は基本的に89式の思想をベースにしていますが、最もエルゴノミクス的に進んでいるレミントンACR(MASADA)の操作性を範として、改良しています。
以上を踏まえて、高いストレスがかかった状態でも、射手が間違いなく操作できることが最終的なゴールとしています。

1. セレクター
セレクターはM16系と同じく、サムコントロールタイプの回転式です。

0°でセーフ、45°でセミ、135°でフルです。
独特の機構として、セーフからセミに変えるときにしか働かない、セレクター用のグリップセフティが装備されています。これは、匍匐時など射手の準備が完了していないときに、安全装置が解除されてしまうことを防ぐためのものです。なお、セミからセーフに戻すときに操作は必要ありません。あくまで安全から単発に切り替えるときにのみ作動します。そしてこのグリップセフティは撃発とは関係がないので、発射の際に握りこむ必要はありません。

セレクターとマガジンキャッチ、ボルトキャッチはアンビです。
ボルトキャッチがトリガーガードの中にまで入り込んでいるのは、夜間など手元の視界が無い状態でも、銃の作動が止まった原因が触感でわかるようにするためです。

2.マガジンエジェクター


このマガジンエジェクターは操作性の改善が本来の目的ではなく、あくまで不完全なマガジンの挿入による作動不良を排斥する目的で装備されています。
しかし、素早いマガジンの装填に役立つと思われます。

3.ガスプラグ


ガスプラグは回転式で、ガスの流入量を操作することが出来ます。
L=large
N=Nomal
S=suppressed
C=Cut
上部のボタンを押し込みながら回転させます。
Nへ比較的簡単に操作できるように切り欠きが配慮されています。

4.スイベル、ストックフォールディングボタン


スイベルはレシーバー後端下部にあり、両利きに対応しています。ただし穴が小さいので、取り外しが簡単なストラップを介してスリングをマウントすることになると思います。
フォールディングボタンは展開した状態で押し込むと解除、折りたたんだ状態から展開する際は操作不要です。
これは89式折曲銃床の操作と統一するためです。また、左に折りたたむのは、自衛隊が薬莢受けを排莢口に装備することが多いためです。

5.コッキングハンドル

ACRと同じく、引くときのみ、ボルトキャリアと連結し、フォワードアシストが可能になる、非レシプロケートタイプです。しかし、全行程で連結するわけではなく、最終段階の極一部のみを補助します。  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 20:12Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2015年01月22日

MARS更新

MARS更新しました。
v4.2 rev.0
レシーバーにリブ追加
ハンドガードに放熱板(A5051:部品番号未確定)追加
ハンドガードのリブ追加
ストック形状再設計
バレル素材を訂正(SCM822)
ガスブロック素材を訂正(FDC800)
重量訂正(2800g)

ガスブロックはFDCか7075か迷っています。





  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 07:35Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2015年01月12日

MARS更新

MARS

アイソメ図

側面図


平面図


計画図

野戦分解図

透視図

  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 09:58Comments(6)MARS(自作アサルトライフル)

2015年01月09日

MARS更新

とりあえず計画図作ってみました。



組み立て図はまた今度  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 04:05Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2015年01月06日

MARS

昨日の記事から間違い探しです。


  
タグ :自衛隊MARS


Posted by イグアス・ツェペルト  at 23:56Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2015年01月06日

mars更新

MARSプロジェクトの進捗

全長
910mm
全幅
42mm
重量
2600g
主素材
ADC12-T6
SS400
PA66
口径
5.56x45mmNATO
ライフリング
六条右回りポリゴナル
作動方式
ストライカー撃発
ショートドリブンピストン、ロータリーロッキング
LOPアジャスタブル折り畳み銃床



銃身長
430mm




305mm


260mm



  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 00:27Comments(2)MARS(自作アサルトライフル)

2014年06月01日

覚書

配管が地震で揺れるとき、必ず周期振動する。銃身も同じことが言えないだろうか。推進のためのエネルギーが発生したとき、何らかの形で銃身は振動して、結果0.0001mm単位でブレが生じ、それが命中精度に影響する。

配管を振動から守るとき、破壊モードが発生する振動周期に合わせて一定の間隔で留め金(サポート)を設置する。銃身も発生する波を予測して、変位が最大になる所に拘束点を設置してみたらどうか。要は一部分に剛性アップ、質量アップをする。  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 12:57Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年05月02日

MARS 分解

自作アサルトライフル、MARSのフィールドストリッピング動画です
https://www.youtube.com/watch?v=7bX1oKsjJhU





  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 01:31Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年05月01日

MARS更新

MARS更新です。

外観にダミーEotech551を追加してみました。
手元にあるレプリカから採寸しました。大きさを知る目安になると思います。







  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 03:07Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年04月27日

MARS 更新

MARSの更新です。

現在のスペック

全長 874.1~964.1(15mmx6段階調整可能)/724.5mm(折り畳み時)
重量 2800g
銃身長16.5in(430mm)ポリゴナルライフリング
口径 5.56x45mmNATO
LOP 275~365mm
ボルトストローク 125mm

作動方式
ショートストローク・ガスオペレーション/ロテイティングボルト
ストライカー撃発
パートタイム・レシプロケイトコッキングハンドル

以下画像














  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 22:22Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年03月30日

MARS ver.up

MARS更新。
ロアレシーバーやハンドガード、ストックアッシー等、プラ系の厚みを見直し。プロによるとポリアミドならば強度は3mmでも足りるとのこと。それ以上の厚みは通常の射出成型器では難しい。構造的には内側にスチールインサートが付くので、大丈夫と判断。

アッパーレシーバーは6061-T6処理。耐力は250Mpaくらいか。曲げ疲労などの試験をしてみないとなんともいえない。どのくらいの応力がかかるのかデータがないので、少し不安要素あり。フォージング、t3.5mm。表面処理はセラミック系コーティング。

ガスブロックにはマグネシウム合金を採用。まだ詳細は詰めていないが、耐熱区画にスチールインサートを入れれば強度は恐らくクリア可能。WE54Aあたりが最適か。耐食、電食対策などを講じる必要があるが、それは7075も一緒なのでOK。

以上の改良で重量2800~2900g(16.5inモデル)を達成可能と見込まれる。

以下イメージ。









全長 892.5mm(ストック最短時)~952.5mm(最大延長時)/ストック折りたたみ可能  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 00:01Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年03月09日

MARSプロジェクト更新

オリジナルアサルトライフル、MARSの進捗。







材質はアッパーレシーバーをA6061の鍛造、ロアレシーバー、ストック、ハンドガードをポリアミド系プラスティックとしました。ガスブロックはA7075等を予定しています。重量は未完成ですが、この写真だとマガジンつきで2800g程度です。  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 13:25Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2014年02月07日

新型MARS

新型MARSプロジェクト始動です

要求は以前の通り
1. 920mm以下の全長を備えること。
2. 重量が3000g以下(弾倉を含まず)であること
3. 作動性が良好であること
4. 拡張性を備えること
5. 5.56x45mm弾を使用すること
6. 良好な生産性を備えること
7. 89式5.56mm小銃の後継として相応しいこと

基本設計をして、モデリングしたのが以下の画像です




仕様は
全長
890~990mm/740mm(伸縮/折りたたみ)
重量
2900g以下(マガジン含む)
バレル長
420mm(16.5in)
ショートストローク・ガスオペレーション方式  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 23:23Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2013年11月15日

MARS

久しぶりにMARSを更新します。獲物をsketchupからautocadに変えました。工学も少し勉強し、各部をブラシアップしてます。


https://drive.google.com/file/d/0B__XTmUtpmNTcmFiUzNmM1FKbVU/edit?usp=sharing  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 17:45Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2013年10月13日

新型MARS

MARSの図面を一新しました。図面を新規に引きなおしたことで、強度などを見直ししています。

正面図です。全長や機能、特徴などは従来と変わらず。

強度を考え、レシーバーやハンドガードの厚みを増やしています。

ガスシステムのシステム概念図。ピストンを保持しているのは三又の金具4つです。板バネ状になっており、ある程度熱膨張や振動を吸収します。ピストンは金具とガスプラグとしか接していません。

アッパーレシーバーとハンドガードを外した状態です。ガスブロックは2ピース構造で、それをネジでとめています。バレルにはステップとキー溝が彫ってあり、それにガスブロックを合わせて結合しています。

ガスプラグの切り替え部分拡大図。ガスカット→ガス小→中→大と切り替えます。一番左まで回すとガスプラグが外れます。

コッキングハンドル拡大図。

この位置まで後退させられます。

最大後退位置でハンドル部を引くと

コッキングハンドルが分解できます。

バレル結合部拡大図。バレルを留めておくためのネジが見えます。

レシーバー側には突起があり、ここがバレルの位置あわせをします。

バレルの固定は少々特殊な方法で行います。
バレルエクステンションがナット状になっており、それとバレルを結合する際の締め付けトルクでレシーバーに固定します。エクステンションを規定トルクまで締めたあと、正しい位置まで戻し、さらにそれをレシーバー左右のボルトで固定し、最後にバレル基部のボルトを4つ締めて、固定は完了です。

ロアレシーバー/マガジンハウジングに備えられたマガジンテンション。の拡大です。  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 23:26Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2013年10月08日

今後の日本における軍事的な推移と新型小銃の必要性について

こんばんは。
今日は写真による解説はないです。だらだらと文章を書き連ねます。予めご了承ください。

さて、今日の極東地域は軍事的に緊迫した情勢にあると言われています。ロシアの南下政策、韓国・北朝鮮の存在、台湾と中国の確執、中国の軍事的膨張・領土政策、東南アジア地域国の内情の危うさ、カンボジアとタイの対立、書くとキリがないほどです。
そんななか、日本はこの地域における経済的なリーダーとして発展してきました。軍事的にも共産国を押し留める「不沈空母」として、その存在感を長年発揮してきました。

しかし近年、中国の台頭により拮抗していたバランスが崩れようとしています。それは周知の通りです。ですが、だからといって実際に大国間で大規模な戦争が起こるのかと言われれば、その可能性は低いと言わざるを得ません。

中国はしたたかな国です。国内が非常に不安定でありながら、国外へ拡大を続けることで安定が保たれています。その舵取りは絶妙で、今のところ内情により足元を掬われるようなそぶりはありません。
大国間で大規模な戦争をするとなると、互いの存亡をかけた総力戦になることは第二次世界大戦
からわかります。そのような博打行為は結局、中国共産党の立場を危険に晒すだけで、あまりメリットはありません。そもそも、危険視や敵視はすれど、中国にアメリカを打倒する必要性すらないのです。

ただ、今後国内の不満のガス抜きのために軍事的な行動を台湾、日本、フィリピンなどに起こすことはありうると思います。ですが、それも「偶発的」で「小規模」な紛争になることでしょう。

というのも、例えば尖閣諸島を奪還するために中国が揚陸艦を差し向けるとします。この際に自衛隊が防衛行動をとるかは微妙なところですが、もし仮に自衛隊が防衛出動した場合、中国軍は揚陸部隊を護るために自衛隊の脅威を空域・海域から排除しなければなりません。当然自衛隊は戦闘機や艦船を伴っているわけですから、それに応じてかなり規模の大きな部隊を周辺に配置することになります。それはアメリカ、韓国、台湾、フィリピンなどの各国を刺激し、それらとも戦争になる可能性が出てきます。中国としては大規模な戦争になってしまったらガス抜き所の騒ぎではなくなるので、うかつに「陸海空軍」の部隊は動かせないのです。

さらに現代の戦闘は全ての指揮系統がデータリンクされ、デジタル的に統括されています。各戦闘最小単位は実は無数のクモの巣状の繋がりをもっているわけです。それはハイテク兵器であればあるほど顕著で、戦車一両動かして戦うにもその後ろにはAWACSがいたり、戦闘機がいたり、イージス艦がいたりしなければまともな戦果は期待出来ないのです。つまり、小さな地域で戦闘するにも、その集団を軍全体が支援しなければならないため、戦車を一両送るということは必然的に「大きな戦争」を誘発します。

ですが、その無数のネットワークから外れた唯一の戦闘最小単位があります。「歩兵」です。
歩兵はデータリンクがなくとも万能的に行動出来、総合的な運営を必要としません。それはどういうことかというと、軍全体で大きな部隊運用をしなくとも、戦果を期待することが出来、後始末も簡単なのです。それは小さな紛争を起こす上で、かなり有用です。

では今後自衛隊はどういうシナリオで軍事的衝突を迎える可能性があるでしょうか。
真っ先に考えられるのは、敵性特殊部隊との戦闘です。これは尖閣に限った話ではなく、国境付近であれば全ての地域、海域でありえます。例えば漁船を装った特殊部隊との銃撃戦、これは実際に北朝鮮と海保の間で起こったことは記憶に新しいです。
中国について言えば、海監や海警といった部隊があり、これに特殊任務を帯びた戦闘集団が乗り込んでいることは十分考えられます。それらが「偶然」海保、海自と戦闘になり、勝利する。この程度であれば大規模な戦争にならずとも、国内の不満をそらすことができるでしょう。
他にも「偶然」流れ着いた漁民を保護する目的で国境付近の無人島に上陸した中国の軍事組織と、自衛隊の特殊部隊(西部方面普通科連隊など)が戦闘をする。これは前述のシナリオより可能性は薄いですが、この程度なら強行してくるかもしれません。

ではそういった具体的な脅威に対して、自衛隊はどのように備えればいいのでしょうか。

歩兵の主兵装は言うまでもなく、小銃です。自衛隊では3軍とも89式5.56mm小銃を配備していますが、採用から24年経った今も、目立った改良はほとんど施されず、原型のまま生産が続いています。先の通り、今の情勢だと実際に紛争で使用される兵器は戦車や戦闘機ではなく、小銃である確率は高いです。果たして、現行の装備のまま戦闘があった場合、敵軍の思惑をくじくことができるのでしょうか。大きな戦争では小銃は戦局を左右する兵器ではありませんが、小規模な歩兵同士の戦闘なら小銃の性能も戦局を動かす重要なファクターでしょう。そしてその進化は目まぐるしいものがあります。

将来的に歩兵間の戦闘に勝利するために、ハイテクな電子デバイスが小銃に取り付けられる可能性や、多用途の小銃が必要になる場面があると思います。その時、一挺30万円以上する1989年正式採用の銃を使うメリットはあるのでしょうか。

また、89式は24年経った今も全軍に行き渡っておらず、生産が続いています。そして20年以上使われた銃は経年劣化で順次退役していっているのです。プレス成型の量産効果が発揮されることもなく、値段は依然高価なままです。

別に89式はライフルとしての性能が低いわけではありません。ですが、生産性、拡張性に乏しいのも事実です。今更、この銃を改良して使用し続けるメリットはあまりないのです。

みれば89式は軍用としてはかなりこだわりを持って製作されています。単品限りの製造法であるロストワックス鋳造法で精密部品を造り、大して数を作らないのに鋼板のプレス成型で丁寧にレシーバーを成型し、複雑なラチェット式3点バーストを組み込み、ストックにはキャストオフまで備え付けられています。設計思想としては少し非現実的ですらあるのです。

そこで、新型小銃は軽く、安く、拡張性に富むものでなければなりません。89式の失敗や成功から学び取り、それを発展させた銃です。そういった装備こそが今求められているのではないでしょうか。

↓MARSもよろしくね

https://docs.google.com/file/d/0B__XTmUtpmNTcmNrU0thVGtDVFU/edit?usp=sharing  


Posted by イグアス・ツェペルト  at 00:47Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2013年10月07日

2013年10月07日

MARS更新

MARSはくどいくらいアップデートします(笑)

ロングハンドガード仕様です。もともとのハンドガードに重ねて使用します。この状態で16inまで伸びています。3ガンマッチや特殊作戦、市街戦を想定した仕様です。


固定はスイベルにネジ留めして行います。取り外すには工具が必要になります。素材はアルミ合金です。


本来の仕様。

バイポッドが展開しています。

光学機器は適当です(笑)
ただ今後目まぐるしく情勢が変わる戦場で扱いやすいスコープを開発できたらな、と思ってます。ハイテクを駆使して精度を上げるのではなく、アイアンサイトのように簡単でわかりやすく使いやすいもの。例えば、スコープにレンジファインダーなどを搭載すると重く嵩張り、高価になります。本来距離などは兵士が自分で判断するものです。戦場で10m単位の精度は必要ありません。大体の距離をマップやGPSで測ることもできるでしょうし、勘でも結構あたります。
具体的な案としては、クロスヘアレクティルの他に、光点が表示できるものがあったらいいなと考えています。ズーム倍率は1-6x30くらい。レクティルは300m以上の精密射撃やレンジングに用います。光点はホログラムで駆動。これはタンジェントサイトのように距離に応じて簡易的に動かせます(もちろんゼロイン機能は他についています)。射手はターゲットと距離を大体把握したらダイヤルをその距離に合わせて、光点に照準を合わせて撃てば当たる、という仕組みです。

閑話休題。


レールを外したハンドガード付き。出っ張りはバレルナットのための空間ですが、ここを保持して射撃すると安定感が増すと思います。

バレルは16.5inです。89式と大体同じくらいですね。ちなみにコッキングハンドルはSCARのように一番後ろまで下げたあと、ハンドルを捻って取り外します。左右とも取り外したあと、残ったパーツをレシーバー内まで引き抜きます。
コッキングハンドルを最前部で固定するのは、板バネの圧力です。

以上がおさらい。
以下が今回の本題。
前回、強度が不足する、といった旨のご指摘を頂きました。ならば、と実際に作って強度を確かめたいところですが、そういうわけにはいかないので、どうしたら既存の設計のまま強度があがるか、検討しました。
最初に思ったのはレシーバーってそんなに強度がいるのか、という疑問です。この銃はガスの圧力をバレルエクステンションとガスピストンが受け止めます。レシーバーはいわば支えです。実際、DIG(リュングマン)方式のM16系ライフルはレシーバー内に高圧ガスを引き込むにも関わらず、2~3mmのアルミ合金(鋳造)でアッパーレシーバーを構成しています。もちろん、反動を受け止めるのはレシーバーですし、軍用ともなればレシーバーになんらかの無理な圧が掛かっても不思議ではありませんので、この銃のレシーバーが強度不足なのは否めません。

ちょっと脳内で発射の際の圧力の変動をシミュレートしてみます。
まず、レシーバーのバルクヘッド(バレル基部)が反動を受けます。ここは間違いなく高い応力がかかるので、強度が必要です。次にレシーバーは外壁で反動を受け止めます。要はレシーバーは外に膨らもうとします。そして圧力は波状を形成しながらレシーバー後端に達し、ストックに逃げていきます。この逃げ方が重要です。レシーバーがあまりに固く脆い素材だったり逃げ場所がなかったりするとレシーバーは変形し破断すると考えられます。

そこで、ポリマー製のロアレシーバーを利用することにしました。
ポリマープラスティックは粘性が高く、応力がかかると破断せず曲がり、そして弾性に富むため、ある程度変形しても元に戻ります。これを利用し、ロアレシーバーが反動の終着点になるようにしました。(脳内では)
さらにロアレシーバーはアッパーレシーバー内部に入り込み、レシーバーが内側にたわんだ際に支えになります。

アッパーレシーバーとロアレシーバーの結合も断面が「ロ」の字になるようにすることで変形しても元に戻りやすくしました。


これをハンドガードまで応用しました。

アッパーレシーバー内部にハンドガードが入り込むので、強度が増すはずです。



もしこれでも強度が足りないようなら、内部にリブや鉄の枠をはめることで解決しようと思います。

トリガー機構について
トリガー機構はVz58を参考にします。



http://www.youtube.com/watch?v=d06hCqcuvsE(Vz58ファンクション動画)

https://docs.google.com/file/d/0B__XTmUtpmNTTkh0VzNmYnJQVW8/edit?usp=sharing(DXFファイルの3Dデータ)  

Posted by イグアス・ツェペルト  at 01:02Comments(0)MARS(自作アサルトライフル)

2013年10月03日

初めまして。始めました。

こんばんは。お初にお目にかかります。Iguathです。これでイグアスと読みます。更新はそんなに頻繁にはしないかもしれませんが、頑張ってミリタリな妄想を書いていきます。よろしくお願いします。

早速ですが、挨拶がわりに妄想をぶちまけたいと思います。

じゃん。この子の名前はModular Assault Rifle System略してMARSです。イスラエルの照準器にも同じような名前のものがありますが、なんら関係はありません。

元々の主目的は89式の後継機種です。ですが、豊和工業がこれを作ってくれるわけないので、LEを一応ターゲットとしています。俗にいうタクティカルライフルです。大まかな要求としては、
1. 920mm以下の全長を備えること。
2. 重量が3000g以下(弾倉を含まず)であること
3. 作動性が良好であること
4. 拡張性を備えること
5. 5.56x45mm弾を使用すること
6. 良好な生産性を備えること
7. 89式5.56mm小銃の後継として相応しいこと
などです。

89の一番の問題は拡張性と操作性です。89をベースとする上でこの2点が大きな問題でした。そこで、89をベースにしながら一からデザインをし直し、それをSCARとM4、ACRで補うことにしました。トップレールは今後の光学機器の発展に合わせて12inとし、ハンドガードには取り外し式のサイドレール、アンダーレールを備えることにしました。

作動方式はアダムスのM4ガスピストンコンバージョンキットを参考にデザインした、ロングピストンショートストローク・ガスオペレーション方式です。6つのマイクロロッキングラグを備え、22.5度の角度で回転するロータリーロッキングボルトを採用しています。このあたりはM4や89の信頼性を受け継ぐのが目的です。また、出来る限り部品を減らしながら、バレルへのストレスを可能な限り少なくすることも考慮しています。ボルトストロークはおおよそ120mm確保すると決定しました。

撃発はVz58や64式7.62mm小銃を参考にした、ストライカー方式を用います。部品点数削減による信頼性確保と野戦分解時、小さい部品の紛失事故防止のためです。

レシーバーは生産性を考え、ADCで作ります。ADCとはアルミ合金のダイキャストのことです。品番は考えていませんが、6番あたりになるでしょうか。崩壊性の中子を使い、内部の複雑な形状も一気に成型することで、大幅な工程削減を行います。

エジェクターはボルトガイドも兼ねて、メカニカル式を選定しました。必要以上に豪華な装備ですが、冬季の作動性確保には必要な措置だと思います。

ストックはポリマー製とし、軽量化します。また時代の流れに乗るため、ストック、チークピース、バットプレートを可動とし、全体を折りたたむことが出来ます。チークピースが可動式なのは、ガスマスク装着時の違和感解消のためです。バットプレートはリコイルを受け止めるところを少しでも上にすることで、銃口を抑制しやすくします。伸縮式のストックはボディアーマー装着時を考えてのことです。

全体の構成としては、工具なしで野戦分解が行えることを絶対条件としました。それも出来る限り細かいパーツまで工具なし、小さいパーツなしで作ります。

以上を踏まえてデザインしたのが、MARSです。

まず目につくのは穴だらけのハンドガードでしょうか。

ハンドガードはCFRP(カーボンファイバーリーンドプラスチック)で作ります。突起など小さいパーツは後付の金属で構成する可能性がありますが、全体はFRPです。なんとしても前部の重量を削減したかったので、高価ですが、カーボンの使用を決めました。ちなみにウェットカーボンです。

マズルには89式とほぼ同規格の消炎器を備えます。シュアファイアのマズルブレーキも参考にしています。

上部は長い20mmレールが存在します。アッパーレシーバーと一体成型です。


ハンドガードにレールを装着した図。また、付属のバイポッドを畳んでいます。

前部。一応フリーフロートです。

後部。バットプレートが外れると、コンパートメントが現れ、クリーニングキットなどを収納できます。




ガスプラグは120度捻って取り外します。その後、ガスピストンとリターンスプリングを前方に引き抜きます。ガス圧調整はカット、小中大です。



分解図。アッパーレシーバー、ストックアッセンブリ(チークピース、ストック、ストック基部、バットプレート)、ロアレシーバー、トリガーアッセンブリ、セレクター、グリップ、ボルト、ボルトキャリア、ストライカー、メインスプリングアッセンブリ、バレル(ガスブロック、バレルナット含む)、ガスプラグ、ガスピストン、ガスピストンリターンスプリング、マガジンの15点。

コッキングハンドルはACR丸パクリのパートタイムレシプロケート式です。ハンドルが後退した状態ではボルトキャリアと結合しています。上の写真はハンドルが前進した状態。下は後退した状態です。

ちなみに、コッキングハンドルを最大位置まで後退させると結合は解けますが、そこまで後退させるにはメインスプリングアッセンブリを取り外している必要があります。

レシーバー内部です。エジェクターがボルトガイドを兼ねているのがわかるでしょうか。灰色がボルトキャリアとストライカーです。手前がエジェクター/ボルトガイドです。


ストックアッセンブリを取り外した状態。手前がメインスプリングアッセンブリです。

グリップ基部にはグリップセレクターセイフティがあります。これは不意にセレクターが動いてしまわないようにするためのものです。セレクターをSG550と同じ位置にするにあたり、必要な装置と判断しました。この安全装置は撃発機構とは関係がありません。また、これが機能するのは安全から連発に切り替えるときだけです。連発から安全にする際、連発から単発にする際、その逆は作動しません。
セレクターは0度で安全、45度で連発、135度で単発です。ア→タ→レにしなかったのは89と操作性を統一させたかったこと、緊急時に135度までグリップを握りながら操作するのは難しいことを鑑みました。単発を90度にしなかったのは、セレクターがトリガーフィンガーに干渉するのを避けたかったからです。

ちなみにロアレシーバーはポリマー製です。


トリガーガードにはボルトストップがあります。上下するだけのパーツですので、操作には力が要ります。ここに配置したのは、手動でボルトを後退位置で止める際に便利なのと、視界がないとき、銃がホールドオープンしたのを感覚的に知らせるためです。もちろんここを押し込めば、ボルトは前進します。

ボルトキャリアが120mmほど後退した写真です。ボルトからエジェクターが突き出ています。

ガスピストンシステムのカット。ガスピストンは根元あたりまで空洞になっており、そこをガスが通ります。安定してピストンが後退するための措置です。また、ピストンはレシーバー側で支えられているため、ガスプラグとは前面しか接していません。例えカーボンがプラグの周辺、ピストンの内部に付着しても、摺動部はクリーンな状態が保たれます。ガスはガスプラグを通り、ガスピストンに侵入、内部の空気を圧縮した後、ガスピストンの前方に噴出します。その際ガスブロックに当たるため、リコイル軽減が期待出来ます。レシーバーのピストン受け面はメタルベアリング3点で構成されており、ゴミがたまってもメタル間に落ち、また熱伸縮をそれで吸収することで作動を保ちます。



ハンドガードの支え面。アッパーレシーバーに約24mmハンドガードの突起が引っかかることで支えます。取り外す際はハンドガードピンを抜き(脱落防止装置があるため完全には抜け切らない)、ハンドガードを前方に25mmずらしてから下方向に引き抜きます。

ストックアッセンブリの取り外し方。ちなみにストックはポリマー製です。

リアピン(脱落防止装置があるため完全には抜け切らない)を抜き、ストックを上方に5mmずらした後

後方に引きます。


折り畳み図。

マガジンハウジングとロアレシーバーは一体です。
マガジンハウジングにはマガジンテンションがついています。これはマガジンに下方向の力を常にかけ続ける機構です。これにより、マガジンが正しく装着されていない事故を防ぎます。副次的な要素として、マガジンの交換が素早く行えます。

ストックアッセンブリ

バットプレート可動時

ストックコンパートメント

ストック伸縮時

チークピース可動時

バレルのレシーバーへの固定は6本のボルトとバレルナットを併用します。写真はバレルナット。ボルトを全て取り外した後、バレルナット専用の工具を使い、ナットを45度ほど回転させて取り外します。その後、バレル全体を前方に引き抜きます。

SCARのシステムのパクリです。


ボルトキャリア。突き出しているのはストライカーです。この状態から60mmほど前進して撃発します。(数値は適当です)


ボルト。ボルトはストライカーを取り外したあと、前方に引き、捻ることで取り外します。AKと同じです。エキストラクターも工具なしで取り外せるように考えています。

レシーバーと一体のボルトキャリアガイドとボルトキャリアの噛み合い。三角で間欠です。これは異物対策です。単純な突起の場合、ゴミがレールの上に乗る可能性がありますが、これなら問題ありません。上の三角はコッキングハンドルとボルトキャリアの噛み合いを制御するためのものです。

ストック基部にはスイベルが備わっています。ストック折曲時にここにスリングを配置できます。

エジェクションポート。出っ張っているのは薬莢袋(カートキャッチャー)を装着するためです。また、ケースリフレクターの穴もカートキャッチャーを固定するためのネジ穴です。


付属のバイポッド。素材は詳しく考えていませんが、この形状、この厚さだと恐らく金属になるでしょう。取り外し方はハンドガード内にある突起を上方に引き、捻って穴に合わせるだけです。

ガスプラグ。ガスプラグはSG550のような固定方法です。プランジャーを押しながら回転させることで取り外し、ガスカット、ガス流入大中小を制御します。

ガスピストン受け部。ここはアッパーレシーバーとは別パーツです。捻じ込み式ですが、ゆるみ止めのイモねじを併用します。

カット図。ピストンが空洞になっています。受け部の支点もあります。

グリップ底部のネジを緩め、セレクターを取り外すと、トリガーアセンブリが上方に取り外せます。

ロアレシーバーを取り外した図。メインスプリングアッセブリが見えます。この銃ではテイクダウンは出来ません。ロアレシーバーは前後のピンを外したあと、全体をアッパーレシーバーから引き出します。


アッパーレシーバー図。エジェクターとピストン受け部を取り外しています。
いかがでしたでしょうか。これのモデリングにはGoogle Sketchupという無料のソフトを使っています。もし興味がありましたら、データを置いておくので、ご覧になってください。

↓ロングハンドガード
https://docs.google.com/file/d/0B__XTmUtpmNTSVliSS1ROEpocVU/edit?usp=sharing
↓ノーマル
https://docs.google.com/file/d/0B__XTmUtpmNTSndsM2tPQUJrUjQ/edit?usp=sharing
トリガー機構など詳細はまだ未完成です。ご了承ください。

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Posted by イグアス・ツェペルト  at 01:37Comments(3)MARS(自作アサルトライフル)